称名寺・金沢文庫
 横浜の南のはずれにある称名寺、金沢文庫周辺を紹介しよう。
横浜駅から京浜急行の快速特急に乗っておよそ16分で金沢文庫駅に到着、駅から徒歩15分ほどで金沢文庫のある称名寺にたどり着く。海が近くにあるものの、三方を山に囲まれ、赤門、仁王門、本堂、金堂、晩鐘や池のある静かな庭園など由緒あるお寺である。
称名寺は鎌倉時代(1192-1333)に政権を担っていた北条氏の分家、金沢北条氏の北条実時(1224-1276)が開いたと言われている。以来、金沢北条氏一族の菩提寺として鎌倉時代を通じて発展したが、鎌倉幕府滅亡とともに金沢北条氏も滅び、以降、寺も衰退した。
称名寺の境内は国の史跡に指定されているものも多く、国宝や重要文化財も多数ある。金堂前の浄土式庭園は1320年に整備され、1987年復元された。浄土式庭園とは浄土曼荼羅に基づいて配置された庭園のことをいう。
称名寺と縁の深い金沢文庫は北条実時が亡くなる少し前の1275年に文庫を設けたのが起源とされる。文庫には実時が収集した政治、歴史、文学、仏教などに関わる書籍が収められていた。現在は神奈川県立金沢文庫の名で、鎌倉時代の様相を今日に伝える貴重な文化財を後世に伝える歴史博物館となっている。
また、この周辺は称名寺市民の森と呼ばれ、金沢山を中心とした森の頂上の八角広場からは四方が見渡せ、八景島、海の公園、野島、房総半島などを眺めることができる。
この近くの能見台からは優れた景観が得られ、「金沢八景」と呼ばれる。シーパラダイスで有名な八景島や横浜市内唯一の砂の浜辺「海の公園」なども近いので一緒にまわってみるのも良いだろう。
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