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att. 旅行 - 横浜 - 元町・中華街
att.JAPAN Issue 34, 2007年5月10日号

横浜 - 元町・中華街

Map 渋谷から35分。鎌倉にも近い、人気の観光スポット。東京の喧騒に疲れたらちょっと一足伸ばして、海洋都市横浜でほっと一息、心身のリフレッシュに出かけよう。この号では歴史のある元町・中華街エリアをご紹介します。

「東京の人は横浜で遊ぶのが好きだけど、横浜の人間はどうかと言われたら…敢えて上京する機会はそれほど多くないんじゃないかな」とは、とある横浜人の声。一個人の意見ということを前提に置いてもなお、こういった意見は、横浜がいかに快適且つ便利であるかということを暗に示している顕著な例と言えるかもしれない。娯楽からショッピング、食事まであらゆる施設が充実し、地元民・観光客問わずその魅力は尽きないのだ。

「元町・中華街」は2004年開通したみなとみらい線の終点駅。もともと安定した人気を保っていたこのエリアだが、渋谷からダイレクトにつながり、アクセスの大幅な改善で更なる注目を浴びることとなった。

19世紀までさかのぼってみよう。当時鎖国状態にあった日本。ペリーの来航によってもたらされた1859年の横浜港開港は、そこに住む人々・そしてまた彼らの暮らしに多大な影響をもたらした。山下町エリアは、異国・極東の地に移り住んできた外国人のための居住地域となり、お隣の元町は彼ら外国人のショッピングの場としての役割を担っていくこととなる。

同時に、中国からも多数の移住者が横浜にたどり着く。西洋人の翻訳者として、もしくは新しい商売の地を求めて来日した彼らは、今日中華街として知られる地域に居を構え、新生活を始めていった。

元町 元町 ファッションの街

元町ショッピングストリートは現代ファッションの発祥の地としてその地位を確立しており、元町の服飾店・靴屋や雑貨屋で売られるオリジナル商品は高い評価を受けている。

港の見える丘公園港の見える丘公園は元町エリアで外せない観光地。横浜ベイブリッジの景観は見事(ライトアップされた夜景は実にロマンチック)。春もしくは秋の観光なら、ローズガーデンがおすすめ。1800本を超えるバラの花は見ごたえ十分。5月下旬、満開のバラはお見逃しなく。

この地区を歩いていると、知らず知らずのうちにヨーロッパのどこかにトリップしてしまったかのような印象を受けるかも。見渡せば、あちらこちらに西洋風の建物が見受けられるのだ。これら7つの洋館は、戦火を浴び、関東大震災に見回れてなお生き残り、今日まで保存されてきた。おしゃれな街横浜のシンボルであるともに、この地の歴史を私たちに、無言のうちに教えてくれている。

街歩きで疲れたら、ブリキのおもちゃミュージアムは一息つくのにぴったり。館長でありまたおもちゃ収集家でもある北原照久氏が集めた1890年代~1960年代のコレクションおよそ3000点が所狭しと並べられ、ノスタルジックな空間を作り出すことに成功している。

 中華街 中華文化・料理の街
140年の歴史を持つ横浜中華街は、日本国内にとどまらず東アジアにおいてもナンバーワンの規模を誇るチャイナタウン。日本において3大中華街と呼ばれる横浜・神戸南京町・長崎新町のひとつとして、その名は広く知られている。

関帝廟ここ中華街において、まるで中国本土のように壮大に、熱烈に祝われるのが旧正月(中国の新年・春節)。カウントダウン・ニューイヤーパレード・獅子舞の踊りなど、地元の日本人・中国人が協力して数々のイベントが催され、訪れる人々を楽しまる。また、「関帝誕」も大切な行事のひとつ。関帝誕は関皇帝(商いの神)の誕生日。パレードや伝統行事でその日を祝い、その関皇帝を祭った関帝廟は、観光スポットとして押せや押せやの大賑わい(今年の関帝誕は8月6日)。

中華街を歩いていると知らず知らずのうちに頭に浮かんでくることといえば…「お腹空いたなあ、まず何食べよう」では?道の両側は各種レストランが並び、高級料理店の「聘珍樓」や「重慶飯店」もあれば、お手軽なおやつを買える屋台からは美味しそうなにおいが漂い、胃袋を刺激する。

横浜大世界肉まん(豚肉の入った蒸しパン)やあんまん(あんこ)は、小腹の空いたときに街を散策しながら手軽に楽しみたい。甘栗もおいしそう。レストランに寄ったら、油分の多い中華料理においても健康的な料理として知られる「お粥」をぜひ。中華街で出されるお粥は、味のバラエティに富んでいて飽きさせない。

お財布に優しいランチサービスは、安いもので500円から。おすすめは食べ放題のランチ、1000~1500円くらいでお腹も財布も大満足。

中華街をもっと満喫するなら、大きなエンタテインメント施設に立ち寄る手も。「横浜大世界」は美術館・劇場・フードコートに加え土産物屋まで。本場のアクターが演じる中国伝統の京劇は見る価値あり。「よしもとおもしろ水族館」は、ユニークな演出で話題の水族館。2004年オープン、300種5000匹の魚たちが飼育・展示され、場内は小さな南の島の小学校をテーマにした設計で、気楽に立ち寄れる雰囲気が好評を博している。

 周辺
山下公園は、横浜の中でも名の知れた観光スポット。元町中華街駅から徒歩5分。芝生でランチする家族、ベンチでおしゃべりに花を咲かせるカップル、眺めを楽しむ老夫婦、かもめにえさをやる男の子や猫と戯れる女の子。陽気な午後の昼下がり、大切な人と、時には一人で、ゆったりとした時間を楽しみたい。

赤レンガ倉庫山下公園から遊歩道を歩くこと5分、目の前に現れるは大きな「赤レンガ倉庫」。かつては横浜港の税関施設として使われたこの歴史ある建物だが、今はショッピングコンプレックスとして生まれ変わり、レストランやイベントスペースも併設。多くの観光客を引き付けている。また、なんとここでは挙式も可能。海辺で、ライトアップされた赤レンガ倉庫を舞台にロマンチックな結婚式…検討してみては…?

港町ということで、横浜港クルージングも楽しめる。ちょうちん灯る屋形船に乗って日本の魚料理や天婦羅に舌鼓…港町の空気と料理を堪能できそう。
大さん橋に立ち寄って、夕暮れに映える豪華客船の眺めを楽しむのもなかなか乙なもの。屋上はビューポイントになっている。

元町・中華街は長きに渡り国際色豊かなエリアとして栄えてきた。その中で形成されてきた独特の雰囲気が今日、海外からのお客さんはもとより、日本人観光客からも大きな注目を浴びるきっかけを作ったのだ。何ともユニークで奥深い背景と言えるだろう。

2012年には地下鉄副都心線から直通で来られるようになり、ますますの注目を集めることになるであろうこのエリア。先取りするなら今がまさにチャンス。友達よりひとあし先に体験して、横浜の知識をみんなに自慢してみてはいかが!?

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