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att. 旅行 - 六本木
att.JAPAN Issue 22, May 2005
六本木
変化し続ける街
2003年春、東京にまた新しい街が誕生した。六本木ヒルズだ。
かつての六本木は、圧倒的に夜の街だった。昼間は何の変哲もない街が、通りにイルミネーションが灯るにつれ、活気を取り戻していく。夜の10時、11時はまだ宵の口。夜が明けるまで宴が繰り広げられる、そんな街だった。また多くの外国人を引き付ける街でもあった。インターナショナルなレストランやバーで世界各国の料理を楽しむため、各国の人たちが集まってきたのものだ。芸能人や業界人など、流行に敏感な人たちもたむろし、ひとつの六本木文化とでもいう空気があった。それはしかし、一般の人とってはちょっと身構えてしまう雰囲気をかもし出していたことも確かだ。また、夜の遊び場であり、昼間に遊びに行くところではなかった。しかし六本木ヒルズがオープンし、そんな六本木にまた新たな顔が加わった。日本中から老若男女が集まってくるようになった。六本木は東京の観光名所となり、24時間眠らない街となった。
六本木の歴史
六本木の地名の由来は定かではない。6本の松(またはイチョウ)があったからとも、江戸時代(1603-1868)、木に関する姓を持つ大名の屋敷があったからともいわれる。江戸時代には大名の屋敷町として、その後も上流階級の人々が住んでいた。外国の大使や日本の軍隊も六本木をベースとしていた。第二次大戦前の六本木は、静けさの中に異国情緒が漂う独特の魅力を持っていた。第二次世界大戦中、空襲を受け、六本木は焼け野原となった。戦後、六本木の住人たちは掘っ立て小屋から生活を再開。近くの赤坂・麻布の陸軍連隊跡が米軍基地になったのを機に、外国人向けの歓楽街が生まれ、国際色豊かな賑わいとなった。そして六本木ヒルズができ、一時のけばけばしい六本木のイメージから、親しみやすい明るい繁華街に変貌しつつあるように思われる。誰がこれほどまでの変化が六本木に起こると想像しただろうか。
六本木交差点
六本木交差点のアマンドの前は、待ち合わせの人たちでいつもいっぱい。私がこの界隈で一番好きなのは、ゴトウ花店。外の喧騒がうそのように、この花屋は美しい花々の香りと静謐な空気に包まれている。あわただしい都会の生活からちょっと逃れたいときにはお薦めの場所。
六本木ヒルズ
2003年4月に誕生した新しい街。レストラン、ショップ、ホテル、映画館のほかに住宅やオフィスも集結する複合空間だ。広く、しかも迷路のように複雑なつくりで、それがまた楽しく、1度や2度訪れただけではとても制覇できない。見どころを簡単にご紹介しよう。
地下鉄日比谷線六本木駅からメトロハットへ。長いエスカレーターを昇りきると、六本木ヒルズの玄関、66プラザに到着。ママンという蜘蛛を模った巨大オブジェにちょっとびっくりする。待ち合わせにも使えるし、天気のいい日には日向ぼっこにもよさそうな空間だ。
目の前に慄然とそびえたつのは、森タワー。49Fから53Fまでが森アーツセンターになっている。現代アートを中心に展示する森美術館、360度ガラス張りの展望フロア「東京シティビュー」などがある。東京シティビューは深夜まで営業しているので、夜の闇に浮かび上がる光の海、東京の夜景が満喫できる。
ヒルサイドは、毛利庭園に面するセミオープンストリート。いつも長蛇の列の小籠包専門店をはじめ、オリエンタル・アジアンテイストのレストランやショップが集結。六本木ヒルズアリーナでは何かイベントに遭遇できる。けやき坂コンプレックスには映画館がある。全9スクリーンに導入する都内最大級のシネマコンプレックス。毛利庭園は長州毛利藩の上屋敷跡地。回遊式の美しい日本庭園だ。毛利庭園の向こうの円形ビルはテレビ朝日の本社。デザインは世界的に活躍する建築家・槙文彦氏によるもの。1階のアトリウムは一般人も出入り自由。カフェやグッズショップなどがある。
ウエストウォークは森タワーの中にある、光がふり注ぐ開放感あるガレリア。人気のファッションショップ、話題のレストランが集結している。
六本木けやき坂通りは六本木ヒルズの東西に渡る約400mの並木道。目に飛び込んでくるのはルイヴィトンブティックの特徴ある外観。ここ六本木けやき坂通りには、各国のブランドショップや老舗の飲食店、おしゃれなカフェが建ち並ぶ。六本木通りから麻布十番方面へ向けて、お買物やお茶をしながらゆるい傾斜の坂道を下っていこう。レジデンス棟もあり、犬を連れて散歩するゴージャスマダムの姿も見られる。
スターバックスでコーヒーを買ったら、ツタヤで雑誌をチェック。本屋とカフェが融合した空間は魅力的。
24時間営業のフードマガジンはちょっとハイセンスなスーパー。デリカテッセンで惣菜を求めるのもいい。
六本木ヒルズの見どころを案内してくれる六本木ヒルズツアーが何種類か用意されているので、てっとりばやく見どころを回りたいという人は利用してみてはどうでしょうか。(要予約)
変化し続ける街
六本木駅にほど近い防衛庁跡地では東京ミッドタウンプロジェクトが進行中。2007年春にはまた新しい街が生まれる。六本木はまだまだ変貌していく。
地図
六本木・西麻布 (英語)
PDF 275 KB
東京鉄道地図 (英語)
PDF 812 KB
東京地下鉄地図 (英語)
PDF 787 KB
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