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att. 旅行 - 歩いてみよう、原宿・表参道
att.JAPAN Issue 41, July 2008

歩いてみよう、原宿・表参道

omotesando mapTakeshita dori世界の一流ブランドのブティックが立ち並べ、豊かな緑とゆったりとした通りが作る洗練された町並み。流行の最先端の街としても知られ、全国からさまざまなファッションに身を包んだ若者たちが押し寄せてくる。一方で、その歴史は古く、原宿・表参道エリアは日本の現代と伝統を同時に体験できる貴重なスポットだ。今年6月14日には東京メトロ副都心線も開通し、各方面からのアクセスが更に便利になった。

Harajuku Station*若者の街、原宿
JR山手線・原宿駅。1925年に竣工した木造建築の駅舎。竹下口を出て、まずは竹下通りを歩いてみよう。アパレルショップやアクセサリー店、雑貨屋、クレープなどスイーツの店、レストランが軒を連ねる。週末ともなると、若者を中心とした様々な人々で道は溢れかえり、前に進むのが困難なほどだ。

Laforet一息つくには、1本道を入って東郷神社にお参りするのが良いだろう。騒がしい竹下通りとは打って変わり、閑静で穏やかな空気が流れる。明治通りに出たら右へ曲がり少し進むと、右手に「ラフォーレ原宿」。東京のファッションがここに集い、ここから発進されていく、とも言われる。6階には「ラフォーレミュージアム原宿」があり、様々なカルチャーシーンをチェックできる。

Ura Harajuku明治通りを渡ると、GAP。ここから裏道に入ってみよう。竹下通りとは雰囲気が一変し、様々なセレクトショップが建つ。このあたりは「裏原宿」と呼ばれ、少しとがった、洗練された雰囲気が魅力だ。「キャットストリート」にはしゃれたアパレルショップが立ち並ぶ。それぞれの店が抜群の個性を発揮した品揃えを実現しており、客の服装も皆おしゃれ。ぜひ「裏原ファッション」の一端に触れてみよう。

原宿通りから細い路地を1本入ったところに、突然カラフルで奇抜な建物が現れる。一見の価値ありなこの建物は、毎年2回東京で開催されているオリジナルアート作品展覧会「デザイン・フェスタ」のギャラリー。オリジナリティ溢れる実験的作品が数多く飾られている。カフェも併設。

Omotesando Station*神宮に見守られ、歴史ある表参道
参道とは、神社に参詣するための道。明治神宮へと続くケヤキ並木のメインストリート「表参道」は、日本でも有数のショッピングストリート。国内外の有名ブランドショップが立ち並び、平日・週末問わず多くの人が集う。地下鉄(東京メトロ)の表参道駅を出るとすぐ、道路の両脇・歩道上に立つ大きな石燈籠が目に入り、そのモダンな雰囲気にも関わらず、ここが本来参道であると実感する。年末年始には並木に沿ってライトアップが施され、冬の澄んだ空気の中で、イルミネーションが美しく瞬く。

Omotesando Hills表参道の中程、「表参道ヒルズ」は2006年2月に開業。地下3階から地上3階まで、大人が楽しめる洗練されたショップやスタイリッシュなレストランなどでいっぱいだ。昭和初期の建築物でレトロな雰囲気を醸し出していた同潤会青山アパートが取り壊された跡に建設された。設計は直島の地中美術館など数多くの建築デザインを手がけた建築家、安藤忠雄。らせん状のスロープで周回しながらフロアを昇っていく。安藤建築の特徴である、コンクリートの打ちっぱなしも各所に見られる。外観デザインは並木に溶け込み、今ではすっかり表参道を代表する一風景となった。

Kiddy Land原宿方面に更に進むと、左手には目を引く赤地に白文字の看板。「キディランド」は、玩具やファンシーグッズ、キャラクターグッズの店として有名。1950年創立したおもちゃのデパートには、子供だけでなく、大人の女性、さらに男性でも楽しめる小物がずらりと並び、その数およそ15万点。隙間無く積まれたおもちゃの山に圧倒されてしまいそう。5月24日、3階にスヌーピータウンショップがオープン。

Meiji Jingu*都会のオアシス、明治神宮と代々木公園
JR原宿駅の神宮口から、明治神宮へ。明治神宮境内への砂利道を踏みしめる音と感触が心地よく、いつ訪れてもその威厳を感じることが出来る。明治神宮の「明治」は、日本特有の元号の1つ「明治時代(1868-1912)」から来ており、時の天皇睦仁(むつひと)と昭憲(しょうけん)皇太后が1912、14年相次いで亡くなったのを受け、1920年に創建された。毎年年明けには、初詣の名所として大晦日から正月三が日で300万人に及ぶ参拝者を集め、これは初詣としては日本一の規模を誇る。ちなみに明治神宮の森は原生林ではなく、造営工事の際全国各地から奉献された木を植樹したものであり、その数は現在約17万本に上る。

参拝の後は、隣接する代々木公園でひと休みするのも良い。豊かな緑の間を遊歩道が巡り、噴水もある。週末にはフリスビーや日光浴、サイクリング、散歩を楽しむ人々も見られるほか、タイミングが合えばライブ・手品など各種ストリートパフォーマンスが見られることも。

*表参道 今、昔
Omotesando then表参道、キディランドの隣にある古美術店、富士鳥居。昭和23(4?)1948(9?)年より60年、この地に店を構える。表参道の移り変わりを身近に見てきた、店主の栗原社長にお話を伺った。

「戦前には銀座で店を出していた父が、戦後、この地に店を構えました。このあたりはもともと明治神宮の門前町でしたが、戦争で焼け野原になり、当時の写真を見ると、他にまったく何もないところに、うちの店だけがポツンとあります。
明治神宮の南側一帯、代々木公園のあるあたりは、戦前は陸軍代々木連兵場でした。戦後は接収され、米軍宿舎ワシントンハイツになっていました。広い芝生に、高級将校の住む一戸建ての住宅が立ち並び、私の店のお客様も多くいらっしゃいましたので、まだ子供でしたけれど、お届けの車に乗って私もよく訪れたものです。隣のキディランドは、洋書なども扱う本屋でしたが、子供が遊ぶためのおもちゃがないか、と外国人のお客様に言われるようになり、垢抜けたおもちゃなどを扱うようになったようですね。今Gapの建つ場所にはセントラルアパートがありました。やはりワシントンハイツに住む米国人のお客様が多く、イタリアン、鉄板焼き、中華料理、フィリピン料理といったレストランが入っていました。

Omotesando now1964年、東京オリンピックの年にワシントンハイツが返還されました。メディアが、このあたりの小さいアパレルメーカーを取り上げるようになったりして、だんだん流行ファッションの街として注目されるようになりました。ビームスもその頃からありました。竹下通りは、安い輸出入衣料を扱う店が多かったのですが、だんだんタレントショップなども増え、今は修学旅行のメッカとなっています。1990年代、バブル崩壊以降は外資系企業が経営するショップも増えました。一歩裏道に入ったあたりは、裏原と呼ばれ、さらにファッションにこだわる若者に人気のようです。
この街はどんどん変貌してきました。1948年に表参道に店を出しましたが、その頃あった店で今も残っているところは多分うちだけではないでしょうか。40年ほど前?(S46)、大雪が降った翌朝、ここでスキーを楽しんだとはもう今では信じられないでしょうね」

 

 地図
東京鉄道地図 PDF 812 KB
東京地下鉄地図 PDF 787 KB

 リンク
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