嵐山 / 嵯峨野 / 保津峡 / 亀岡
京都きっての景勝地、嵐山。春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪景色。どの季節をとっても素晴らしい景色が楽しめる。平安の時代から貴族たちはここで優雅な宴を繰り広げた。嵯峨野は今も寺社や竹林、田畑が残りのどかな雰囲気がある。京都の中でもゆっくり過ごすのにふさわしいスケールと環境を持った場所。冬の静かな旅を楽しみたい。
 嵐山 / 嵯峨野
渡月橋は嵐山を背景にして絵になる景観を作り出す。茶屋やみやげものやが立ち並ぶ道を進めば天龍寺に着く。天龍寺は室町幕府を開いた足利尊氏が、後醍醐天皇の冥福を祈るため創建した臨済宗天龍寺派の大本山。嵯峨野には小さな寺が多いのだが、天龍寺は大覚寺とともに大きな寺院である。庭園は嵐山を借景。
天龍寺のそばにあるのが野宮神社。神社をから大河内山荘へは竹林の道を歩く。昼なお暗い竹の木陰は別世界。大河内山荘は俳優大河内伝次郎の元別荘。建築も庭園もとても洗練されていてすばらしい。約2万㎡の回遊式庭園。頂上の展望台からは京都市街、比叡山、保津川が一望のもと。
嵯峨野散策のひとつの魅力は、寺から寺を結ぶ歩行空間の気持ちよさである。歩くのにちょうどいいスケールの道が次から次へと導いてくれる。大河内山荘の次は常寂光寺へ。常寂光寺は小倉山の中腹にある。茅葺の仁王門が特に印象的。そこをくぐると急な石段が山の斜面に沿って本堂へと続いている。石段は、春夏は緑のトンネル、秋は紅葉のトンネルになる。嵯峨野らしいひなびた寺院で、紅葉の名所として知られる。
田畑が広がるのどかな道から落柿舎へ。山すその平坦地にある小さな農家のような建物である。藁葺き屋根がひなびた風情。江戸時代の俳人、松尾芭蕉の門人の向井去来の草庵。小さくて素朴なたたずまいがのどかな田園風景になじんでいる。入口には蓑と笠が掛けられている。
小道を登っていけば、ひっそりとした尼寺の祗王寺。茅葺の草庵がたたずみ、全面を苔に覆われたような庭が魅力。
化野はかつては葬送地。空海がこの地に葬られた多くの死者の菩提を弔うために創建したのが化野念仏寺の始まり。境内中央には8000体にもおよぶ石塔石仏が並ぶ。
化野念仏寺の手前あたりから北へ行くと昔の風情を残した町並みとなる。嵯峨鳥居本の町並みだ。愛宕神社の門前町として発展した。道は屈曲しながら緩やかに登っていき、愛宕神社の一の鳥居に到達する。遠くからでも朱塗りの鳥居が背後の山に映えて美しい。一の鳥居の背後には大きな茅葺民家がある。古くから鮎茶屋として知られている平野屋である。
2006年は12/9-18の期間、5pm-8.30pmで嵐山花灯路が行われる。嵐山・嵯峨野、大覚寺のエリアでライトアップ、いけばなの展示が行われ、一部の寺では夜間拝観も。
 保津峡 / 亀岡
渓谷美で有名な保津峡を見下ろしながらゆっくりと走るトロッコ列車。(運行は3/1-12/29)トロッコ嵐山駅から亀岡までは約25分。亀岡には明智光秀の築いた亀山城跡が残り、城下町はかつての風情を伝える。南西部には湯の花温泉。静かな山あいにある、古い温泉郷だ。
亀岡からは、「保津川下り」はどうだろうか。約16km、保津峡を経て嵐山へ下る。京都屈指の美しい渓谷を間近に眺め、スリリングな急流下りを楽しめる。
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