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福岡 (ATT.JAPAN ISSUE 19)

紹介
福岡市は、政治、経済、文化の核をなす九州第一の都市だ。昔は市の中心を流れる那珂川を境にして、東は博多商人の町「博多」、西は黒田氏の城下町「福岡」と呼ばれていた。市の名称が福岡となったのは1889(明治22)年のこと。「博多」の名はJRの駅名として残った。
博多は奴国の昔から朝鮮半島、中国大陸からの門戸であり、異国の最新の文化が流入していた。奈良時代から博多と呼ばれ、外国使節の宿泊所鴻臚館のある国際貿易港となった。当時のヨーロッパの地図に書かれ、1569年の戦火に焼かれるまで、日本最大の商業都市であった。こうした博多の歴史の中で、福岡が登場するのは、17世紀初頭、黒田長政が筑前52万石の領主となった時から始まる。彼は、鴻臚館跡の台地に城を築き、備前福岡の故郷をしのんで福岡城と名付け、城下町の福岡が誕生する。これを機に、那珂川の東は町人の町博多、西は武士の町福岡と呼ばれることになった。
1889(明治22)年、市制施行にあたっては、博多と福岡は投票の結果同数、遂に議長決議で福岡市に決まったというエピソードがある。
現在、福岡市は商業のみならず、政治、文化、交通、情報の中心であり、九州随一の大都市である。だが、博多という懐かしい響きは、なおも人の心をひきつける。博多人形、博多織、博多どんたく、博多山笠など、最近ではリトル東京的一面が強調されているが、よく見れば、いたるところに古い情緒が残っている。

天神周辺
九州最大の商業エリア、天神。九州各地をはじめ、西日本エリアからも多くの人が集い、流行の先端を行く情報発信地として大きな刺激を受ける。
東西に走る昭和通り、明治通り、これと交差して南北に走る渡辺通りにはデパートやファッションビルが立ち並び、ショッピングやグルメ三昧が楽しめる。地下鉄・西鉄など交通アクセスもよく、天神を基点に色々な場所に出かけてみるのも良い。
落ち着きのある天神地下街や、個性的でファッショナブルなショップが立ち並ぶ天神西通り、親富孝通りの名で知られる天神万町通りは、若者たちを引き付けるストリートだ。
最先端のファッションエリアとして今、注目されているのが大名、今泉地区だ。民家を改造した小さなショップや住宅地の中に古着店やセレクトショップ、インテリアショップが次々にオープン。お気に入りの一品を見つけることができるかもしれない。
天神の北、ベイサイドプレイス博多埠頭は博多と壱岐・対馬、志賀島を結ぶ船や、博多湾クルーズの遊覧船が発着する。博多埠頭第一ターミナルビル入口には、ひときわ目を引くアクアリウム。直径9メートル、高さ8メートルの円柱形水槽ではウミガメをはじめ30種類約1200匹の魚たちが悠然と泳ぐ。ショップやレストランも立ち並んでいて、デッキサイドから出航する船を見送り、穏やかなひとときを過ごすこともできる。
天神の西方に位置する大濠公園。広大な池の周りに文化施設やスポーツ施設、日本庭園などが点在する。古美術から現代アートまで約10000点を収蔵している福岡市美術館。初代福岡藩主黒田長政が築城した福岡城の跡は舞鶴公園として当時の面影をとどめている。また、公園内には鴻臚館跡展示館*などもあり古き昔を偲ことが出来る。
*鴻臚館・・・奈良~平安時代にかけて華やかな国際交流の舞台となった古代の迎賓館

西新・ももち周辺
博多湾を埋立て、海に開いた新しい都市を提案する街がシーサイドももち。
埋立て前の百道浜、今では住宅街の一角となっている場所に元寇防塁跡がある。13世紀に当時、世界最大の帝国「元」の襲来に2度も耐えた痕跡が今もわずかに残る。
そんな歴史溢れるももちが大きな変貌を遂げている。福岡ドームを中心に広がる、福岡ダイエーホークスの本拠地・ホークスタウン。野球をはじめ、ライブハウス、映画館、レストランなどが集まるホークスタウンモールやシーホークホテル&リゾートが立っている。
人工海浜公園・シーサイドももちは高さ234メートルの福岡タワーをシンボルに、現代的なデザインのビルやマンションが立ち並ぶ。福岡タワーの正面、海岸から海に突き出たウォーターフロントプロムナードがマリゾンだ。マリゾンからは海の中道へ船で渡ることもできる。
志賀島で発掘された金印など大陸との交流を裏付ける収蔵品が見所の福岡市博物館や西部ガスミュージアム、郷土人形ミュージアムなど立ち寄ってみても面白い。
シーサイドももちの西数キロの場所に今、注目のベイエリアとして登場したのがマリノアシティ福岡だ。九州初のアウトレットモールや専門店街が並び、大きな観覧車のある新しいウォーターフロントエリアとして話題になっている。
歴史のロマンを秘めたリゾートスポットが海の中道だ。博多湾と玄界灘を隔てて細く延び、外海側は荒波が岸辺を洗う砂丘地帯、内海側は能古島、糸島半島、福岡市街が一望の景勝地だ。一帯は海の中道海浜公園やマリンワールド海の中道などが点在する広大なマリンリゾートだ。
海の中道と陸続きの島が、金印が発見された志賀島で、古代中国と日本の国際交流の証であり、邪馬台国伝説の謎を解く鍵ともいわれる。

古い歴史をもつ博多商人の町
JR新幹線、在来線、地下鉄が発着するターミナル駅が博多駅。今も博多の名を伝え、駅周辺を少し離れれば、昔の商人町の面影を残す界隈や聖福寺などの由緒ある古社寺が点在する。
博多駅の東部にある箱崎宮は923年に創建された宇佐、石清水と並ぶ日本三大八幡のひとつ。1月3日に行う新年を占う「玉せせり」や9月12日~18日に殺生した生き物を供養する「放生会」は多くの見物客で賑わう。
川とネオンがかもし出す博多の新旧の旅情を伝えるのが九州最大の歓楽街、中洲・川端である。博多の総鎮守、櫛田神社は博多祇園山笠の総本山でもある。7月1日から7月15日まで行われる博多祇園山笠は日本を代表する祭りのひとつだ。この時期、博多の町は祭り一色となり、市内の至る所に飾り山笠が置かれ街行く人の目を楽しませる。7月15日早朝行われる追い山は祭りのクライマックスで勇壮な姿に酔いしれてしまう。
そんな歴史溢れる博多の町にキャナルシティー博多が1996年にオープン。劇場、映画館、ホテル、アミューズメントをはじめ人気の飲食店やショップなど多彩な施設が揃っている。
中央を流れる人工運河沿いには、芸人のパフォーマンスや噴水ショーが見られ和やかな気持ちにしてくれる。
博多川沿いにそびえるショッピング&文化ゾーン、博多リバレインがある。アジア近代美術コレクション専門の美術館、福岡アジア美術館や歌舞伎・ミュージカルなど演劇専門の劇場、博多座の他、ショッピングやグルメを楽しめるお店もたくさんあり、充分に堪能できる。
博多リバレインとキャナルシティー博多を結ぶアーケード街は老舗が並ぶ川端の商店街だ。
博多川を隔てれば中州に入る。夜ともなるとネオン輝く一大歓楽街となる。博多の多彩な食文化の中心であり、那珂川沿いに立ち並ぶ屋台は博多名物として有名だ。名物の博多ラーメンは勿論、てんぷらやオリジナル料理、カクテルなど色々な料理や飲み物を提供する屋台が並んでいる。
新旧が入り混じった博多の町は人の情緒と歴史を感じながら楽しむことができる。

いにしえの栄華に思いをはせて
7世紀半ば、大和朝廷は大陸からの防備のためにこの地に大宰府政庁を置いた。その規模は平城京、平安京に次ぐ壮大なもので約600年にわたって政治・経済・外交の中心として栄えた歴史の町である。
学問の神様として知られる菅原道真を祀った大宰府天満宮は受験シーズンには合格祈願に訪れる人で賑わう。
太宰府天満宮の西約2キロほどの所に大宰府政庁跡がある。広大な敷地に点々と並ぶ礎石が、建物の規模の大きさを物語る。歴史と新旧のコントラストを随所に感じる福岡・博多の町。玄界灘で獲れた新鮮な魚貝を食べるのも良し、屋台をはしごして色々な料理を味わうのも良い。現代的なショッピングゾーンで最先端のファッションや日本の流行を感じながら、日本の歴史や博多の町人文化などに触れてみてはどうだろう。

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