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金沢・能登

金沢・能登

城下町金沢と日本の原風景能登をめぐる旅。

城下町 金沢
金沢は起伏に富んだ町だ。卯辰山、小立野台(こだつのだい)、野田山という3つの丘陵の間に浅野川、犀川が流れている。町の外側の3ヶ所に集められた寺院群は外部から町を守る防衛線だった。また網の目のような曲がりくねった細い小路や坂が多く、行き止まりの袋小路もあり、方向感覚を狂わせる。まさに、敵の侵入をはばみ守りやすくする城砦都市。城下町としての金沢の一面がここに見られる。江戸時代、加賀百万石の城下町として栄えた金沢。古い歴史や文化が今も息づく。数多くの文学者や芸術家も育んできた。

歴史
15世紀後半、加賀越前国境の吉崎御坊で布教を始めた、浄土真宗の名僧、蓮如により仏教信仰がさかんになった。力を集めた百姓らは一向一揆として守護富樫を破り、日本史上まれな加賀共和国を打ち立てた。その本拠を金沢に置いた。
16世紀後半、織田信長の軍団に敗れて加賀共和国は百年の歴史を閉じた。1583年、豊臣秀吉によって加賀能登の大名に任じられた前田利家が金沢に入城。江戸幕府の成立以降、前田家は文化や芸術の振興に特に力を注ぎ、百万石の城下町を築いていった。

見どころ
兼六園
前田家の庭園として造られた兼六園。水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつ。春の梅や桜、夏のカキツバタ、秋の紅葉、冬の雪吊り、など、四季折々の美しさを秘める。
前田氏の居城は現在金沢城公園として整備されている。五十間長屋は武器・弾薬などの倉庫として使われていた。緑に囲まれた広々とした公園は、ジョギングや散歩する人の姿も見られる。
石川門は、金沢城の東に位置する城門。重要文化財に指定されている。堂々たる構えは風格を漂わせる。夜はライトアップされる。
成巽閣(せいそん)は、加賀藩13代藩主、斉泰(なりやす)が母親のために建てた邸宅。ひとつの建物の中に数奇屋風書院造りと書院造りの2つの異なった建築様式が組み合わされ、藩家の格式と女性らしい繊細さが溶け合った珍しい建物だ。群青の間の群青色(ラピスラズリ)とベンガラの朱色がなんとも配色の妙だ。
金沢21世紀美術館は2004年にオープンした新しい美術館。ガラスを多用し、開放感のあるユニークな建物はそれだけでも必見。

長町・香林坊・片町周辺
長町武家屋敷跡は、かつて加賀藩の武士たちが住んでいた屋敷跡。鞍月(くらつき)用水と大野庄用水にはさまれた一角に、石畳の路地が入り組み、土塀の町並みが続く。
鞍月用水、大野庄用水は犀川の水を引いたもので、江戸時代に金沢城の防火や水利用として、また戦の際には外濠の機能も果たすように作られた。
隣り合わせの香林坊・片町は金沢の繁華街。買物や食事をする人々で賑わう。

武蔵ヶ辻・金沢駅周辺
近江町市場は金沢市民の台所。250年もの間、金沢の食文化を支え続けてきた。鮮魚、肉、野菜、など170軒の店があり、活気があふれる。
京都と並び称される菓子どころ、金沢。菓子文化会館では菓子木型や四季折々の菓子を展示する。
尾張町周辺は、老舗が軒を並べる。
主計町茶屋街(かずえまち)は昔ながらの料亭や茶屋が立ち並ぶ。
玄関口、JR金沢駅の目をひく巨大なドーム。広い観光情報センターには外国人向けのカウンターもあり便利。

東山・卯辰山周辺
浅野川の右岸一帯には幻想的な別世界が広がる。ひがし茶屋街は江戸時代から花街として栄えてきた。格子戸の家が連なる町並みからは時折、芸妓が奏でる三味線や太鼓の音が聞こえる。
卯辰山山麓にも50もの寺院からなる寺院群がある。卯辰山公園からは金沢市街を一望できる。

寺町・野町周辺
寺町台地の下を犀川が悠然と流れる。
にし茶屋街では今でも料亭が軒を並べる。出格子や三味線の音が情緒を醸し出す。
金沢市西茶屋資料館は、作家島田清次郎が青年期を過ごした茶屋、「吉米樓」(よしよねろう)の跡地に建っている。外観は茶屋を再現、清次郎の作品、実際の茶器などを展示し、当時の茶屋のお座敷を再現している。
寺町寺院群には70もの寺院が配されている。妙立寺(みょうりゅうじ)は寺院内部のいたるところに凝らされた数々のカラクリから「忍者寺」の通称を持つ。見学は要予約。
金沢を代表する、色彩鮮やかな九谷焼。九谷光仙窯では、土の調合から絵付けまで、九谷焼ができあがるまでの作業工程を見学することができる。また絵付け体験もできる。

日本のスピリット 能登
三方を日本海に囲まれた能登半島。南北に長く、最奥までははるか遠い。それだけに、日本の原風景ともいうべき自然が残る。一方アジア大陸との往来を偲ばせる文化や伝統工芸も今に伝えられている。

見どころ
千里浜
押水町から羽咋市まで約8キロにわたって続く砂浜のドライブウェイ。海沿いの爽快なドライブができる。

能登金剛
千里浜とは対照的に男性的な荒々しい景観を見せる。日本海の荒波が岸壁に穴をうがった巌門(がんもん)や千畳敷など海岸洞窟や奇岩が続く。ヤセの断崖は高さ50mの絶壁が続く。

気多大社
羽咋(はくい)市の寺町にある。古くから能登の一宮として信仰を集める。創建以来2000年の歴史がある。縁結びの神社として人気が高い。

輪島
7-8世紀にかけて能登はすでに東北への交通の要衝であり、大陸へ開かれた海の玄関口でもあった。
輪島は日本海に開けた奥能登の中心。古くは縄文時代から集落が形成されており、奈良から平安時代にかけては中国と日本の貿易拠点として栄えた。江戸時代には加賀・前田氏の支配のもと、北前船の基地として多くの人や物資が往来した。
輪島といえば輪島塗。1000年以上の伝統があり日本を代表する工芸品として有名。もうひとつ有名なの朝市。地元民の物々交換から始まったが、今ではすっかり輪島の名物に。店先には水揚げされたばかりの魚介や、野菜・山菜などが並ぶ。
キリコは、能登地方特有の巨大な御神灯、切子灯籠のことで神輿の先導として担がれる。キリコ会館には高さ15m、重さ2t、担ぎ手100人という巨大なものや、江戸時代の総輪島塗のものなど、20数基のキリコが展示されている。

和倉温泉
1200年の歴史を誇る温泉地。充実した設備と贅沢なまでのサービスを誇る大型旅館が多い。年間100万人以上もの観光客が訪れる。立ち寄り湯もある。

能登島
七尾湾の沖合いに浮かぶ風光明媚な能登島。能登島大橋により陸路での往来が可能になった。能登島ガラス工房では製作工程の見学やオリジナルガラスを作る体験ができる。

能登の祭り
御陣乗太鼓
1577年に越後の上杉謙信が能登に攻め込んだ際、村人が鬼の面をつけ海草を被って勇ましい陣太鼓を鳴らし、謙信の軍勢を追い払ったのがはじまりといわれる。太鼓の音は重低音で地鳴りのよう。現在御陣乗太鼓は名舟大祭で行われるほか、4月下旬から11月下旬まで輪島文化会館や曽々木海岸の春日神社で実演される。

キリコ祭り
能登キリコ祭りは、能登半島のほぼ全域、100ヶ所以上にわたって7月初旬から9月中旬まで続けられる夏祭り。高さ10m以上にもなる切子灯篭が町の中を練り歩く。夜空にゆらめく巨大なキリコの華麗で荘厳な雰囲気。
能登のあばれ祭りは、キリコ祭りのトップをきって行われる。七尾市の石崎奉灯祭(いしさきほうとう)、輪島市の輪島大祭、内浦町の恋路(こいじ)火祭りなど。珠洲市の宝立七夕(ほうりゅう)まつりのクライマックスは、海中のキリコ乱舞。海中に燃え上がる三本の松明をめざしてキリコ群がなだれ込む。海の男にふさわしい豪快な祭りだ。

伝統工芸
金沢の工芸技術の発展には加賀百万石の文化が深く関わる。かつて文化の中心は茶の湯にあり、茶人たちの美意識が工芸に影響を与えた。

加賀友禅
多色を用いた華麗な文様が特徴。モチーフは花鳥、山水が多く、京友禅に比べると写実的、絵画的。

九谷焼
緑・黄・赤・紫・紺青の五彩による鮮やかな色彩の九谷焼。日本を代表する色絵磁器。洗練された色絵付けを今日まで伝える。

金箔
金沢の金箔は日本の金箔生産のシェア98%を占める。金箔を1万分の1ミリの薄さに延ばす技術は芸術。京都の金閣寺の装飾にも使われている。


世界的に有名な高級漆器、輪島塗。輪島塗の特徴は、木の素材に繰り返し行う下地塗り。完成までには3-6ヶ月という長い時間を要する。沈金や蒔絵などで華やかに装飾された輪島塗は、美しく風雅でありながら堅牢な作りを保つ。


加賀料理
山、丘陵、平野、川、潟、砂丘、日本海といった豊かな自然環境が海、川、山の豊かな幸をもたらし、豊かな食材をふんだんに使う洗練された料理を生んだ。かぶら寿し、じぶ煮、鯛の唐蒸しといった郷土料理を、九谷焼や漆器に豪華に盛り付けるのが加賀料理。

和菓子
金沢では茶の湯が盛んであったことから多くの銘菓が生まれた。
長生殿本舗 森八(ちょうせいでんほんぽもりはち)は、1625年の創業以来400年にわたって続く老舗の和菓子店。茶道に欠かせない和菓子、落雁屋も多い。俵屋は水あめが人気。砂糖や防腐剤を一切使用していない。
石川県観光物産館では手作り和菓子体験ができる。

日本海の海の幸
冬の日本海代表はズワイカニ。ブリ、甘エビとともに能登の味覚として名高い。

エピローグ
歴史ある古都や伝統工芸、今も残る豊かな自然。贅沢な加賀料理と、日本海の味覚。盛りだくさんの金沢・能登の旅は、日本のさまざまな姿を見せてくれることだろう。

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